◆関西スクエア賞とは ――注目の若手を顕彰

「関西スクエア賞」は、学術、経済、スポーツ、芸術など幅広い分野を対象に、関西ゆかりの若い担い手を顕彰。2008年度から始まり、今年度で9回目(2015年度は休止)となります。過去の受賞者には、ロボットクリエーター、詩人、マリンバ奏者なども。前回の2016年度は、象徴天皇制の研究者・河西秀哉さん(当時39歳)と、腸内細菌研究の土田さやかさん(当時34歳)が受賞しました。
今年度も、土曜夕刊連載「挑む!」など朝日新聞紙面に登場した20代から40代前半の注目の人物から候補者を選び、2月の選考会でお一人に決定しました。表彰式当日に発表します。
◆上方芸能イベント ――若い担い手が舞台に
上方芸能イベントは、朝日新聞夕刊と関西スクエアホームページの人気記事「新編 上方風流(かみがたぶり)」の世界が舞台に登場します。
「新編 上方風流」は、毎回、上方芸能の若い担い手がゲストで登場し、ナビゲーター役の狂言師・茂山童司さんと対談。今回のイベントでは、昨年11月のゲストだった浪曲の真山隼人さんと茂山さんが、それぞれの芸を披露。朝日新聞の芸能担当記者を交えたトークも行います。
茂山さんの演目は、怖い妻と情けない夫が登場する「鎌腹(かまばら)」、真山さんは、親子の情が泣ける怪談「円山応挙の幽霊図」です。お楽しみに。
○演目解説○

狂言「鎌腹(かまばら)」
日ごろから怠け者の太郎に怒った妻が棒を振りかざして追い回します。仲裁人が止めに入り太郎はようやく山へ仕事に出掛けます。道すがら、妻に殺されるくらいならいっそ自分で死のうと鎌を使って色々な死に方を試みます。さて、結末はいかに。

浪曲「円山応挙の幽霊図」
応挙が九条関白公より幽霊の絵を所望されるが、いまだ幽霊を描いたことはなかったために思案に明け暮れる最中、たまたま出向いた長崎で泊まった栄屋という宿で応挙は痩せ衰えた女中おたねの姿を目にする。これをヒントに幽霊の絵を書き上げるのであった。京都へ戻ってきた応挙が久しぶりに甚助という老夫婦のやっているなじみの料理屋へ顔を出すと、以前の繁盛どこへやら。寂れてしまっていた。聞けばだまされて店を借金の担保にされてしまったという。かわいそうに思った応挙はこの店に幽霊図を寄付したところ元のとおりの大繁盛となるのだが...。一枚の絵が親子の絆を結ぶ物語。
- ■とき 3月16日(金)午後6時~8時半
- ■ところ 中之島会館(大阪市北区中之島3の2の4、中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階)
- ■プログラム 第1部:関西スクエア賞表彰式、関西スクエア2017年度活動報告 第2部:浪曲・狂言の上演、上方芸能トーク(出演 狂言師・茂山童司さん、浪曲師・真山隼人さん)
- ■定員 250人(応募多数の場合は抽選します)
- ■参加費 無料
- ■申し込み方法 こちらの申し込みフォームからご応募ください。申し込み1件につき、お二人まで応募可。お一人で複数の応募があった場合は無効とします。2月25日(日)締め切り。応募多数の場合は抽選し、当選者のみ、3月3日(土)までに聴講券をお送りします。
- ■問い合わせ 朝日新聞関西スクエア(メール sq-sybox@asahi.com、電話 06-6231-0131 代表・平日午前10時~午後6時)
- ■主催 朝日新聞社
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