関西スクエア賞に橘田恵さん

会員の寄稿

花と緑あふれる10ヵ国の庭園を五感で楽しむ
フリーアナウンサー・IAA国際アロマニスト協会関西支部長 坂口智美様

今年のGWは長期休暇を取った人も多かっただろう。私は東京にいた。「大使、大使夫人による10ヵ国のガーデニングin Okura」が、ホテルオークラ東京で5日間開催され、アロマテラピー発祥の地チュニジア共和国も参加していたからである。

周囲に各国の大使館が集結しているこのホテルでは、国を代表する草花や樹木で庭園を造り、女性大使と大使夫人に文化・伝統・歴史と自国への想いを表現してもらうチャリティーイベントを2000年から続けている。毎年楽しみにしているマダムも多く、今年も連日2千人以上の入場者で大賑わいだった。

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初日、優雅な弦楽四重奏のもと、高円宮妃久子殿下と10ヵ国の大使、大使夫人によるテープカットで華やかに開会。ホテルB2階のアスコットホール(1036㎡)に一歩入ると、さながら花と緑の世界旅行だった。チュニジア共和国は、2800年もの歴史を持つ世界遺産「カルタゴ」をイメージし、「命の象徴」の水を運ぶ水道橋に鮮やかなピンクのブーゲンビリア、そして古代ローマ帝国に敗れ、植物が育たないよう塩をまかれたにもかかわらずよみがえった「新しい命」の象徴・オリーブの木やバラ、サボテン、アガぺ、ニオイバンマツリ、ラベンダーなどが生命力の強さを表現していた。

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このイベントは、参加国の文化に触れる体験講座(ワークショップ)もあり、私も師匠・IAA国際アロマテラピー協会ケミリー園子会長の「チュニジア産ネロリの香油づくり」で、現地で求めた民族衣装をまとって手伝った。チュニジアは紀元前から香りの国であり、現在も生活の中に生きているという歴史から始まり、王侯貴族の女性に愛されたチュニジア産ネロリ(ビターオレンジの花の香り)で香油を作ると、この上なくリラックスできる本物の香りに癒され、会場は大盛況だった。

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ワールドマーケットでは、各国特産のバラエティーに富んだアイテムが並び、お土産選びも楽しめた。ワールドダイニングでは10ヵ国の食もあり、まさに五感で楽しめる催しである。中でも私は、あこがれだったオークラのレモンパイをティータイムに愉しめて大満足だった。

今回の催しは、その昔「国際花と緑の博覧会」で世界中の植物を集めた大温室で半年間をコンパニオンとして過ごした私にとって、至極の空間だった。日本を代表する国際ホテルで行き届いたサービスと生命感あふれる美しい植物たちに囲まれたおもてなし、これこそが幸福な平和の象徴ではないかと思った。

18回目を迎える今年がファイナルということであるが、来年に建て替え中の本館が開業した後、是非とも再開してほしいものである。