関西スクエア賞に橘田恵さん

会員の寄稿

春らんまん、浪花の桜だより  
フリーアナウンサー&OSK日本歌劇団支援委員会会員 坂口智美様

 厳しい寒さだった冬を超え、全国各地から一気に桜だよりが届いている。その可憐な姿と美しさで多くの人々を楽しませ、愛されている桜。まさに日本を代表する花である。その桜をシンボルとして大正時代から続く大阪ミナミの代表的なエンターティメントと言えば、OSK日本歌劇団のレビューだ。 昨年、創立95周年を迎えたOSK日本歌劇団は、様々な新しい試みの公演を行った。10月には、「大阪文化芸術フェスティバル」の一環として、難波のYES THEATER「四季の宴~風雅流麗~」「JAZZY~DANCE AND THE BEAT~」で、日本舞踊とジャズの魅力を余すところなく上演した。

ウエブ用フィナーレ.jpg  12月には劇団員初の凱旋公演となるクリスマスレビューが、桐生麻耶の故郷・栃木県真岡市で開催された。木綿とSLとイチゴで有名なのどかな真岡市だが、洗練されたジャズとクリスマスナンバーのおしゃれで楽しいショーは、満席の観客を魅了した。体育大学出身の桐生だが、彼女の舞台を観て入団する同郷出身者も増えてきた。劇団員の地元開催公演は、OSKにとって今後の明るい未来につながるだろう。

虹架替え再ウエブjpg.jpg  また、今年3月28日千秋楽を迎えた「レビュージャパン~芸者&侍~」は、道頓堀角座で昨年12月から4か月にわたり公演された。急増している外国人旅行者向けの夜間公演だが、座長・虹架路万の流暢な中国語と英語でのインタビューは、舞台と客席の距離をぐっと近づけ「おもてなしの心」を十分に表現した。伝統の日本舞踊・殺陣などのレビューに加え、観客自ら参加できる舞体験もあり、ナイトカルチャーとして83公演、連日連夜賑わった。好評につき、4月からもメンバーを変えて公演は継続される。奇しくも先日、道頓堀が大阪の地価第一位となり、レビューと共に一層ミナミが賑わうことだろう。

 そして、今年、大阪松竹座「春のおどり」・新橋演舞場「夏のおどり」にて、トップスター高世麻央が劇団を退団する。新春の「十日戎」ではOSKのシンボルである桜が設えられた宝恵かごでさわやかな笑顔を振りまき、戎舞台では劇団の顔としてPRするのが恒例となった。解散危機から15年、OSKの貴公子と称される高世だが劇団存続のため、人知れぬ努力があったに違いない。有終の美を飾る、歌劇男役の美学を極めた舞台に期待したい。

 桜は美しいだけでなく、強くたくましい。太い枝を切られても、幹から小さな芽をつけ、枝を伸ばし花を咲かせる。何があっても、自らの内なる力で毎年花を咲かせ満開となる。人々の心を和ませ笑顔にさせるその姿は、OSKの日々精進する姿に通じているのではないだろうか。

OSK日本歌劇団 http://www.osk-revue.com 「戎舞台」写真3/30-1.jpg