2017.7
No.192

9月30日の「関西スクエア賞受賞記念講演会」に登壇する、受賞者の河西秀哉さん(左)と特別講師の玉岡かおるさん(右)

会報最新号

2015.1 No.168

「最良の問い」を提示したかった

作家 吉村 萬壱さんと『ボラード病』を読む

大震災後の社会状況に違和感

平易な文体と、東日本大震災後の世界を思わせる、重く難解な問いかけ――『ボラード病』(文藝春秋)は、不思議な読後感を引き起こす小説だ。第8回中之島どくしょ会(朝日新聞社主催)が12月1日、大阪市北区中之島2丁目のフェスティバルスイートで開かれた。作者の吉村萬壱さんが「ボラード病って何ですか。書いた本人がわからないんです」とざっくばらんに語り、執筆のきっかけや経緯を明かした。

2014.12 No.167

花山天文台が誘う すてきな宇宙

京都大学花山天文台 青木 成一郎 博士と見る

市民愛好家らとともに歩んで85年

京都市にある花山天文台は、関西で最も親しまれてきた天体観測施設だろう。正式名は京都大学大学院理学研究科附属天文台花山天文台。日本で2番目の大学天文台として1929(昭和4)年に設立されて以来、現在も研究員が常駐するだけでなく、天体観望会などの催しを熱心に開いて市民天文愛好家に広く門戸を開き、「アマチュア天文学の聖地」と呼ばれている。愛される理由を知りたくて、秋の一日、同天文台の青木成一郎博士に案内してもらい、施設を見学した。

2014.11 No.166

米作り・普及こそ、わが生きる道

兵庫県朝来市の専業農家 髙本 彰一さん

「おいしく安全」こだわり抜いて

兵庫県朝来市和田山町で髙本農場を営む髙本彰一さん(72)は、米作り一筋に打ち込む専業農家だ。無農薬・減農薬栽培を学んで実践し、自家米で麺などの製品を次々に考案した。さらに、消費者に直接販売するだけでなく、料理を実際に食べてもらおうと、周囲の心配を押し切って、ごはんやさんまで開店した。米食普及にかける情熱は衰えを知らない。何がそこまで、髙本さんを駆り立てるのだろう。

2014.10 No.165

今こそ生かしたいマチカネワニ

化石発見50周年記念シンポジウムを前に

江口太郎教授に聞く 研究の歩みと考現学

大阪に、体長7mもある巨大ワニが生息していたことをご存じだろうか。それも、遠い恐竜時代ではない。長い地質年代の中では現代といってもいい、わずか約45万年前のことなのだ。マチカネワニと呼ばれるその化石が大阪府豊中市の大阪大学構内で発見されてから今年で半世紀の50年。11月16日に同大学主催で、記念シンポジウム「マチカネワニ・サミット2014」が開かれる。仕掛け人の一人である江口太郎・大阪大学招へい教授を、化石を保存・公開している同大学総合学術博物館へ訪ね、この間の古代ワニ研究の歩みを聞いた。

2014.09 No.164

医者の言い分 vs. 患者のさけび

作家 久坂部 羊さんと「悪医」を読む

がん闘病、2つの視点から克明に

治療に万策尽きた医者と、何としてでも治って生きたい患者――第3回日本医療小説大賞を受けた久坂部羊さんの小説「悪医」(朝日新聞出版)は、現代の医療が抱える古くて新しい問題を、鋭くえぐった小説だ。朝日新聞関西スクエアの第7回中之島どくしょ会が7月31日、大阪市北区中之島2丁目のラ・フェットひらまつで開かれ、医師でもある作者自身が、作家になるまでの道のりや創作の経緯を語った。

2014.08 No.163

「フリペ&フリマガウォッチ②」

「フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジン」
坊主よ街へ出よう! 宗派超えて仲間集う

頑張るフリーペーパー、フリーマガジンを紹介する連載の第2回は「フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジン」(略称「フリスタ」)。京都の浄土宗総本山知恩院に奉職する池口龍法さん(33)が代表を務め、仏教各宗派の仲間が垣根を超えて集う。隔月刊で発行して街中のカフェやバーで配り、若者たちを「お寺へ行こう。仏教をあなたの生き方に」と誘っている。

2014.07 No.162

「フリペ&フリマガウォッチ① 月刊島民」

表も裏も教えます 中之島の百科事典

フリーペーパー、フリーマガジンが元気だ。パソコン、インターネットとデスクトップパブリッシングが普及し、プロの新聞社、出版社が囲っていた情報発信の垣根が低くなった。かつては無代広告紙などと呼ばれたが、企業や広告収入に頼り切らず、企画・編集に工夫を凝らしているところも多い。活字離れがいわれるが、「紙」もまだまだ捨てたものじゃないと思う。そして何より、タダなのが大きな魅力。既成メディアにとっては脅威でもある。わが「関西スクエア」会報もフリーマガジンのはしくれ。気になる仲間、ライバルたちを訪ね歩いた。

2014.06 No.161

「面白い」こそ僕の小説のいのち

作家 和田 竜さんと「村上海賊の娘」を読む

4年半、この1作に打ち込んで

2014年本屋大賞を受賞した和田竜さんの小説「村上海賊の娘」(新潮社)は、取材・執筆に4年半をかけたスケールの大きな歴史小説だ。朝日新聞関西スクエアの第6回「中之島どくしょ会」が5月27日、大阪市北区中之島2丁目のフェスティバルスイートで開かれ、作者自身が、出版社の担当編集者を交えて、構想から完成させるまでの過程をつぶさに語った。聞き手は朝日新聞大阪本社生活文化部の柏崎歓記者。

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