2017.9
No.193

会報最新号

2015.12 No.177

市民参加オペラ「天空の町」大阪へ

NPO法人 東京オペラ協会 & オペラプラザ関西

「歌って演じる喜びを広めたい」

 銅の製錬所が出す煙で荒廃した山を緑によみがえらせた男のオペラ「天空の町―別子銅山と伊庭貞剛」が来年5月8日に大阪で公演されることが決まり、主催のNPO 法人東京オペラ協会などによる実行委員会が発足した。銅山の地元、愛媛県新居浜市で12年に初演して以来、毎回各地で市民から出演協力者を募って重ねた公演は、海外 も含めてすでに20回。そのパワーは、どこから生まれてくるのだろう。

2015.11 No.176

人情小説 ! ─よし、書きましょう

坂井 希久子さん『ヒーローインタビュー』『泣いたらアカンで通天閣』

知らない世界へ大胆チャレンジ

 万事せちがらいこの時代、現代人情小説などという文学ジャンルは、果たして成り立つのだろうか。坂井希久子さんの『ヒーローインタビュー』(ハルキ文庫)と『泣 いたらアカンで通天閣』(祥伝社文庫)は、そんな疑問を吹き飛ばしてくれる快作だ。第13回中之島どくしょ会(朝日新聞社主催)が9月16日、大阪市北区中之島2丁目のフェスティバルスイートで開かれ、作者自身が創作の経緯をつぶさに語った。

2015.10 No.175

映画は大勢で一緒に見るんです

シネ・ヌーヴォ 名画を発信し続けるミニシアター

消えゆくフィルムにこだわって

 大阪市西区九条にあるシネ・ヌーヴォ(フランス語で「新しい映画館」)は、熱心な映画ファン垂涎のスポットだ。下町の裏通りに静かにたたずみ、2つのホール合わ せて100席足らずで頭に「超」の字が付きそうなミニシアターながら、よそでめったに見られない国内外の名画を新作、旧作織り交ぜて次々に上映し、他府県からも訪れ る人が絶えない。元気の源を知りたくて、押しかけ取材を敢行した。

2015.8&9 No.174

歴史を探ると現代が見えてくる

 作家 葉室 麟さんと『決戦!大坂城』を読む

斬新な視点で7人が掘り下げ

 『決戦!大坂城』(講談社)は、7人の作家による異色の歴史・時代小説アンソロジーだ。第12回中之島どくしょ会(朝日新聞社主催)が7月5日、大阪市北区中之島2丁目の朝日新聞アサコムホールで開かれ、巻頭の「鳳凰記」を書いた葉室麟さんが、互いの筋書きがわからない競作のだいご味や、現代において歴史を掘り下げることの意味を語った。聞き手は、講談社第五事業局文芸第二出版部の塩見篤史副部長。

2015.7 No.173

あるがままに生き、ルーツ訪ねて

在日コリアン二世の舞踊家 裵梨花さん

ドキュメント映画、全国公開へ

 京都市に住む裵梨花さん (62) は、在日コリアン二世の舞踊家だ。請われて長編ドキュメント映画に「主演」し、民族舞踊を教える日々や、かつて父がたどった韓国―日本の道を自らのルーツを訪ねて旅する姿を撮った。両国の人々が政治などにもてあそばれず、もっと仲良くなってほしいとの願いからだ。その作品「花のように あるがままに」(港健二郎監督)が完成した。今秋からの全国公開を目指す。

2015.6 No.172

真実に迫る うまいうそを求めて

木下昌輝さん『宇喜多の捨て嫁』 × 朝井まかてさん『阿蘭陀西鶴』

資料の陰から歴史を掘り起こし

 『阿蘭陀西鶴』の朝井まかてさんと、『宇喜多の捨て嫁』の木下昌輝さんは、ともに大阪に生まれ、大阪文学学校で小説を書く腕を磨いた先輩、後輩だ。第11回中之島どくしょ会(朝日新聞社主催)が5月12日、大阪市北区中之島2丁目のフェスティバルスイートで開かれ、二人がお互いの作品を忌憚なく評し、時代・歴史小説をつくる苦心と楽しさを語り合った。司会は、朝日新聞生活文化部の野波健祐記者。

2015.5 No.171

風雪に耐えて守り通した涅槃図

京都・浄土宗西山禅林寺派西念寺住職 岩田 浩然さん

念願の修復実現めざし再び公開

 京都の街にはときどき、びっくりするお宝が隠れている。もちろん、金銀や宝石ではない。4月29日から始まる春の非公開文化財特別公開(京都古文化保存協会主催、朝日新聞社特別協力)で再び公開される西念寺の涅槃図は、数少ない平安後期の作であることが近年わかり、重要文化財級と鑑定された。幾多の風雪に耐えて生き残ったのは、寺や多くの人々が、ひたむきな信仰で守り通したからこそだ。

2015.4 No.170

「僕の基本はノンフィクション」

作家 黒川 博行さんと『後妻業』を読む

徹底取材し、半歩先行く犯罪小説

 フィクションを地でいくような事件が発覚し、今や流行語になった『後妻業』――第10回中之島どくしょ会(朝日新聞社主催)が3月13日、大阪市北区中之島2丁目のフェスティバルスイートで開かれた。作者の黒川博行さんが、友だちの歌人・道浦母都子さんを聞き手に、「別の事例をモデルにして小説化し、私の方が先に発表しました」と、作品ができるまでの経緯を初めて詳細に語った。

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